ETFとは何か?
当ブログでも散々「ETF」というキーワードを出しながら、詳細に触れてませんでしたので少し紹介しようと思いますw
ETFとはExchange Traded Fundの略称で、日本語では上場投資信託と表現されます。形態としては投資信託なのですが、証券取引所に上場されていることで、市場で自由に売買することが可能です。
通常の(非上場の)公募投資信託は一日に一回、基準価額での取引となりますが、ETFの場合は市場でいつでも取引を行うことが可能です。
SBI証券より引用
要は株みたいに自由に売買できる「上場している投資信託」です。
ETFのメリット
分散が効いている事と、リバランスを運用会社側で勝手にやってくれる事がメリットになります。
自分で個別株を組み合わせてインデックス運用すると、かなり大きな資金と運用するための時間的なコストを要します。
富松のような、投資に充てられる資金や時間が限られたサラリーマン投資家にとってETFは「少ないコストで市場全体を丸ごと買うような低リスク投資戦略が可能になる」便利な商品という事になります。
米国ETFの経費率
投資信託なので、保有期間中は経費が発生します。
経費率は各ETFによって異なります。
安いものだと0.03%程度ですが、商品によって大きく差があり、運用額が大きいほど低い傾向にあります。
経費率を低く維持できる理由は、保有している株を貸株することで利益を得る事ができるためです。
運用額が大きくなると、保有株数が増えるため貸株で得られる利益も大きくなり、経費率の引き下げが実現可能になります。
当たり前ですが、ETFの運用経費は我々投資家にとっては単なるコストなので、経費率が低ければ低いほど、我々が得られるリターンは高くなります。
経費率は小さな値なので軽視されがちです。
しかし、長期投資を前提とした場合、複利の効果に大きな影響を及ぼす事を忘れてはいけません。
米国ETFの分配金
個別株がインカムゲインとして配当金を生み出すように、ETFもインカムゲインとして分配金を生み出します。
分配金の支払いは米国個別株の配当金と同じく、年4回のものが多いです。(中には例外もありますが)
当然、分配金の利回りは商品毎に大きく異なり、またETFの基準価格(売買価格)と同様に変動します。
米国ETFの紹介
米国ETFは様々な商品があり、我々投資家に対して多くの選択肢を提供してくれます。
複数のETFを組み合わせてポートフォリオを組んだり、個別株と組み合わせてみたり、全世界分散ETF一本買いで放置しておくw 等々。
考えていると楽しくなってきますね。
以下に割とメジャーな米国ETFを紹介します。
【S&P500連動系】
VOO:バンガード社
SPY:SSGA社
IVV:ブラックロック社
投資の神様ウォーレン・バフェットが自分の妻に「自分の死後は資産の90%をS&P500に連動するインデックスファンドで運用するように」と伝えたほど優良な指数に連動する商品です。
S&P500がこれまで右肩上がりである歴史を考えると必然的な話ですね。
S&P500という指数は「時価総額加重平均型」の株価指数です。
アメリカの代表的な銘柄500社の時価総額(株価×上場株式数)を使って算出するインデックス(指数)であるため、本指数に連動するETFの構成銘柄は正にアメリカのオールスターチームという感じになっています。
【S&P500連動系 レバレッジ3倍】
SPXL:ディレクション・インベストメント社
レバレッジ3倍なので刺激が欲しい人向けですw
リセッション時や○○ショックみたいな暴落時に仕込めれば楽しそうですね。
但し、長期で3倍の値上がりを期待できる商品ではなく、「1日の値動きが3倍になる」商品なのでデイトレード的な短期決戦向きです。
【全米国株式分散系】
VTI:バンガード社
SPTM:SSGA社
これ一本で米国の投資可能銘柄(大型、中型、小型)のほぼ全てをカバーできます。
低い経費率で全米分散投資が可能なので長期投資をする方々に人気です。
【全世界分散系】
VT:バンガード社
ACWI:ブラックロック社
これ一本で米国を含む全世界に分散投資できます。
VTとACWIは採用している指数が違うので、商品の特性が異なります。
VTは「FTSE GACI」という指数を採用し、ACWIは「MSCI ACWI」という指数を採用しております。
指数の違いは小型株を含むか否かで、「FTSE GACI」の方は小型株を含み、全世界の株式市場時価総額の98%をカバーしています。
対する「MSCI ACWI」は全世界の株式市場時価総額の85%をカバーしているので、より広い分散を求める人には「FTSE GACI」を採用しているVTがオススメです。
【高配当系】
VYM:バンガード社
HDV:ブラックロック社
SPYD:SSGA社
分配金の利回りは個別の高配当株に劣るものの、幅広い分散が効いているので、個別株より低いリスクで配当金を享受できるので人気です。
【高配当系 優先株式構成】
PFF:ブラックロック社
議決権を放棄する替わりに配当金を割り増しで貰える「優先株」で構成された珍しいETFです。
PFFは毎月分配金が支払われるため、割と人気ですが、構成銘柄のほとんどが金融系で構成されているので、金融危機などの到来を考えた場合、メインで保有するのは少し危うい感じがします。
【生活必需品セクターETF】
VDC:バンガード社
XLP:SSGA社
KXI:ブラックロック
長期投資する上で、個別株でもETFでも「生活必需品セクター」は鉄板とも言うべきなディフェンシブETFです。
KXIだけ、ネスレ等の米国企業以外も含む銘柄構成になってます。
上記は極々一部のETFですが、
各運用会社からコンセプトは同じでも構成銘柄や銘柄構成割合の異なる様々な商品が出ているので、自分の投資方針に合った組み合わせを探すのも楽しいと思います。
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