実際にスラブ入りコインを購入してみたよ
先日、コインの話を書いた際に、「シェルドンスケール」というコインの状態評価の話と、鑑定済コインが格納されるスラブ(プラスチックケース)に関して記載しました。
この辺の話に関して実際に自分なりに評価・考察するためにいくつかコインを購入しました。(金貨じゃないけどw)
まず世界的に有名な鑑定会社として「PCGS」と「NGC」という二大鑑定会社があるのですが、今回は「PCGS」の鑑定品に関してご紹介しようと思います。

↑の画像は実際に購入したコインです。
カナダ(ロイヤルカナディアンミント)が発行している「Eyes of the Lynx(オオヤマネコの目)」というコイン(銀貨)です。
このコインが収納されているプラスチックケースは「スラブ」といい、基本的にケースを破壊しない限り中のコインを取り出すことはできません。
スラブ内のコインは密閉されている状態なので、(空気も含めて)外的影響を受けにくい状態になっています。
通常、コイントレーディングの世界では「コインが製造されて以降、いかに人の手が加わらずに美しさを保っているか」が価値評価の軸の1つでもあります。
そのため、コインの洗浄や修復は勿論、裸のコインを素手で一度触っただけでも(指紋が付き)価値が下がるため、このスラブに守られている状態は、コイン保有者として如何に安心して取り扱える状態かが分かると思います。
つまり、このスラブに入っているという状態は「本物が保障されている(鑑定済)」という状態を手に入れると共に、「スラブという盾に保護されているコイン」という安心感も手に入れられるのです。
さて、この「スラブ」ですが、上記以外にも機能があります。
2020年以降にPCGS鑑定されているコインが収納される「スラブ」にはNFCチップが内蔵されていて、スマホを「スラブ」に近づけると、対象コインの詳細情報がブラウザ上に表示されるようになっています。
先ほどのコインをスマホにかざすと以下の情報が表示されます。

「グレード」は「PR69DCAM」となっていますね。
これは
PR:プルーフ仕様
69:70点満点中69点
DCAM:ディープカメオ評価(肖像のシルエットがくっきり出ている)
という意味です。
「ポピュレーション」は"2″となっていますが、これは同評価の個体は(この個体を含めて)2個存在するという意味です。
「ポピュレーション・ハイヤー」は「この個体より上の評価の個体の数」を表しています。
つまり「PR70」は2つ存在するということですね。
「このコインの評価情報を見る」というボタンを押下すると、材質やら発行枚数やら過去のオークション記録(取引価格)の情報を参照することができます。
「スラブ」はただのケースではなく、「本物保証」「コイン保護」「コイン情報搭載」を兼ねた素晴らしいケースということが分かると思います☆
次に、評価の点数に関して検証しようと思います。

以下も検証のために購入した硬貨になります。
これは皆さんお馴染みの500円硬貨(昭和62年銘)です。
評価はそれぞれ左が「PR68DCAM」、右が「PR69DCAM」で、評価点数が1点違う個体になります。
その1点の違いがどんなものなのか両方購入したのですが・・・。
正直肉眼で見ても何が違うのか全く分かりませんww
多分、何かしらの見えない傷の有無があるのかと思いますがデジタル顕微鏡でも使わないと識別できないと思います・・・。
ちなみにPCGSの"70″, “69", “68"の評価基準は以下のようです。
1. PCGS 70 (PR70 / MS70)
- 状態: 完全未使用 (Perfect)。
- 詳細: 5倍の倍率(拡大鏡)で確認しても、製造時の欠陥(ヘアライン、微細な傷、スポット、打刻の弱さ)が一切ない状態。
- 価値: 最高評価であるため、最も希少で価値が高い。
- 特徴: コインの美しさを最大限に保っている「究極の1枚」。
2. PCGS 69 (PR69 / MS69)
- 状態: ほぼ完全未使用 (Near Perfect)。
- 詳細: 肉眼では完璧に見えるが、拡大して細かく検査すると、ごくごくわずかな欠陥が見られる状態。
- 価値: 70に比べると手に入りやすく、収集家向けに流通量が多い。
- 特徴: 70と見た目はほぼ変わらないが、鑑定による厳格な基準で69と判定される。
3. PCGS 68 (PR68 / MS68)
- 状態: 非常にわずかなシミやくすみ、傷がある状態 (Gem Uncirculated)。
- 詳細: 非常にシャープな打刻がされているが、肉眼でも微細な欠陥が分かる場合がある。
- 価値: 69に比べると評価が下がり、価格も抑えられる傾向がある。
何らかの理由で裸のコインを買うかどうか悩んだときは「そもそも肉眼で点数を見極めることは不可能」ということを肝に銘じていないといけないですね☆
やはりこの世界は楽しいですね。もっと色々知らべてみようと思います☆





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