アップル(AAPL)の株式分割に見る格差拡大の現実
先日、アップル(AAPL)は株式分割(1株→4株)の実施を2020年8月末に実施すると発表しました。
SBIの「取引注意情報」にも記載が出ており、発表後は株価がモリモリと上昇しております。
株主の皆さんおめでとうございます!!
株式分割とはなんぞや?
株式分割とは文字通り株を分割する行為です。
今回のアップル(AAPL)の例で説明すると。
持っている株数が4倍になり、株価や1株あたりの権利が4分の1になる。
ということです。
例えば分割直前のアップル(AAPL)の株価が450ドル前後だった場合、アップル(AAPL)株を1株持っている人は分割後、約112ドルの株価のアップル(AAPL)株を4株保有することになります。
株式分割自体は企業の価値を変える行為ではなく、株主に取っても損も得もない話です。
しかし、株式分割によって1株あたりの株価が下がることで、株が買いやすくなるため(個人投資家を中心とした小口の)買い手が増え、株価の押し上げが期待できますね。
特にアップル(AAPL)のような優良大型株の場合はその効果の大きさへの期待から、分割前にモリモリと株価が上昇している状態です。
やっぱり格差拡大は止まらない
アップル(AAPL)は過去にも株式分割を実施しています。
2005年:1株→2株
2014年:1株→7株
2020年8月末(予定):1株→4株
つまり16年前に1株購入しておけば、2020年8月末で保有株数が56株に増えていることになるわけです。
しかもアップル(AAPL)は稼いだお金で自社株買いも続けているので、長期保有の株主にとっては1株の価値(≒株価)が加速度的に上がり続けていることが分かります。
株主は何もしなくても「ただ株を持っているだけで」です。
例えば、2004年に100万円分のアップル(AAPL)株を購入して、何もせず「ただ鼻くそをほじりながら追加投資もせずに2020年8月末」を迎えた場合、どうなるかを計算してみようと思います。
2004年の株価が大体1株33ドルだったので、100万円(1ドル105円レート)だと約288株保有できますね。
その後3回の株式分割が発生し、株数は56倍に増えるので
2020年8月末時点では16128株を保有していることになるわけですw
さて、2020年8月末の株価なんてわかりっこないので、現在株価÷4で2020年株式分割後の概算株価を割り出すと1株あたり112ドルとなるので、総資産は16128株×112ドル=1,806,336ドルになります。
単位がだんだん分かりにくくなってきたから
1ドル=105円換算で日本円に計算しなおすと・・・
1億8966万円(数千円の端数は捨てたw)
わずが16年間100万円分の株を放置しておくだけ(追加投資なし)で、「リーマン生活卒業おめでとうございます」の状態になれるわけだw
この資産拡大のシナリオは別にアップル(AAPL)に限った話ではありません。
現在、世界中で稼ぎまくっている米国企業の多くで同じような事が起こっています。
はっきりいいますが、これは「株主だけが享受できる恩恵」なのです。
銀行に100万円を16年間預けても増えないどころかインフレ率に負けて減価してしまう状況化です。
この状況化で、せっせと銀行預金(現金)のみを積み上げる行為は世界の経済成長に取り残されて老後にジリ貧状態になるのが確定してしまいます。
コロナ禍のお陰で、稼げている企業(勝者)が誰の目で見てもはっきり分かった昨今、銘柄選定の難易度は下がっていると言えるでしょう。
それでも個別銘柄に投資する事にリスクを感じる人はS&P500のような優良な企業にまとめて投資できるETFや投資信託などで資産運用をしてみる価値は大いにあると思います。
富松はアップル(AAPL)を持っていない
富松は個別株でアップル(AAPL)を保有していないので、株式分割を体験することはできません。
しかし、VOO(バンガード・S&P500 ETF)を保有しているので間接的にアップル(AAPL)に投資している状態ですので、アップル(AAPL)の株価上昇の恩恵は受けられます。
今回の記事を書いてて富松もアップル(AAPL)が欲しくなってしまったww
妻はアップル(AAPL)を個別株で5株ほど(平均取得価格307ドル)保有しているので株式分割祭りの恩恵をダイレクトに享受することになります。
307ドルで取得して現在450ドルだから
え?!利回り46%だと!!
やっぱり世界中で稼いでいる企業(優秀なビジネスモデル)へ投資するというシンプルな考え方が一番重要なんだなと心から思いましたww
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