キャッシュポジション(現金)の重要性
先日、夏のボーナスが支給されたため、米国株式市場が暴落した時に備え証券口座にそのまま入金しました。
なので「夏のボーナス」というウキウキワクワクなイベントに対して発生したアクションは「お金が口座を移動した」だけですw
なんとも味気ない感じですが、特に欲しいものも無いですし、個別株やETFの暴落が訪れた時にウキウキワクワクできるようにとっておくことにします。
現金は全て米国株投資にまわした方がよいのか?
現金(特に日本円)は長期ゼロ金利時代ということもあり、保有していても何も生み出しません。(金利がインフレ率に負けてるから、何も産まないどころか年間約0.7%ほど通貨価値は下がり続けています。)
つまり、投資の目的である「お金に働いてもらい、お金を稼いで貰う」という点から考えると、「現金を保有する」という状態は「お金が働かずに遊んでいる」のと同じ事なので、とても非効率です。
しかし、未来に何が起こるかは誰にもわかりません。
この一見、非効率な行為こそが未来に発生するかもしれない衝撃のクッションとなり、より安全で計画的な資産形成(または人生設計)の一助になりうると考えます。
富松はこのキャッシュポジションを「暴落時買付準備金」と「生活防衛資金」の2つに分け、それぞれ役割を決めて管理しています。
暴落時買付準備金
「投資資産の価格が暴落する」ということはしばしば発生します。
これはどんな資産にも当てはまり、どんなに価値が右肩上がりの優良資産であっても「暴落する時もある」ということを頭の片隅に留めておくべきです。
米国株(米国経済)のような長期で見ると右肩上がりの資産は暴落時に割安で買い付けることで、資産(株)の平均取得単価を押し下げることが可能になります。
これにより、米国株(米国経済)が再び上昇局面に入った時に資産拡大の大きな一歩に繋がるのです。
つまり、(いつ発生するかわからない)暴落時に買い付ける現金がなければこのチャンスをみすみす逃すことになるので、ある程度の投資目的の待機資金があったほうが、(暴落を恐れずに)より投資を楽しむことが出来ると思います。
富松はなんとなく「投資資産額に対して30%相当の暴落時買付準備金」があればいいかなと考えています。
生活防衛資金
長い人生の中で大きな出費が発生したり、突然サラリーマンとしての収入が断たれるような期間(会社が倒産するとか病気やケガで長期入院するとか)が発生した時のクッションになるのが生活防衛資金です。
生活防衛資金があることで、クッションが必要な局面でも、これまで積み上げ育ててきた投資資産の取り崩しを避ける事が可能になります。(投資資産の取り崩しは富松の中でも最終手段です。)
富松の中での生活防衛資金の目安は「収入が無い状態でも節約すれば3年(普通に生活するなら2年)は生活できる資金」と考え、1000万円を用意しています。
ポイントは「年収の何年分か」ではなく、「生活コスト何年分か」で考える事が重要です。
生活防衛資金に何を求めるかにもよりますが、生活コストが低くて済む人は生活防衛資金もそれだけ低く見積もる事ができるので、自分自身の年間生活コストは把握しておくとよいと思います。
また日頃より(たとえ収入が上がったとしても)生活コストを上げない取り組みを継続することも重要だと考えます。
生活防衛資金の代替策として「保険」を挙げる方が多いと思われますが、保険会社というのは「いかにして保険金を支払わないか」で成り立っている商売なので、「自分に現金が必要になったタイミングで必要な額が支払われない」というリスクを考えると富松の選択肢からは外れます。
そもそも日本は公的な保障(社会保険、年金制度 (老齢年金・障害年金・遺族年金等))が充実しているので一般的なサラリーマンであれば民間の保険に加入する必要性はほとんど無いです。
精々、所帯を持つ人が「商品設計がシンプル」で「ネット系で安い」「掛け捨て」の死亡保険や長期障害保険に加入するかどうかを悩むぐらいだと思います。
まとめ
お金は使い方で性質をコロコロと変えられる非常に便利な道具です。
投資に使えばお金を増やす武器になるし、現金預金としておけばいざという時に自分や家族を守る盾にもなります。
美味しい物を食べたり、素敵な場所に旅行するなど、自身の経験に使えば人生に彩りを与えるアクセサリーのようにもなります。
重要なのはお金の使い方のバランスです。
投資資産と現金のバランスも上手くとることで無理のない長期投資が実現できるわけです。
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