ポートフォリオを考える(コア・サテライト戦略)

2020年9月26日

金融で言う「ポートフォリオ」とは「投資家が運用している金融商品(資産)構成」を指し、「どういった金融商品をどの割合で運用することが一番効率的か?」といったお話がたびたび議論の的となります。

富松としては「未来なんてわかりっこないので、ある程度リスク回避しつつも自分が楽しめる運用をしたほうがいいんじゃない?」という割とゆるい立場ですw

そこで今回は、「ある程度リスク回避しつつも自分が楽しめる運用をする」手法として「コア・サテライト戦略」に関して紹介しようと思います。

コア・サテライト戦略の考え方

コア・サテライト戦略とは分散投資の考え方の一つで、「長期運用するコア(中核)部分」と「短期・中期で運用するサテライト(衛星)部分」に分けて運用するやり方です。

一般的には、コアにS&P500等のインデックス系ETFを配置することで市場平均のリターンを確保しつつ、サテライトにはその時に旬な個別株やセクターETFを配置して市場平均以上のリターンに手を伸ばすというようなやり方がメジャーです。

これは結構合理的な考え方だと思います。

富松
富松
こんなイメージ

 

コアとサテライトの比率に関してはその人のリスク許容度によって自由なのですが、あまりサテライトが大きくなるとポートフォリオ全体のコンセプトが崩れるので、コアの割合は70~80%程度は確保したほうがよさそうな気がします(富松感覚)。

さて、この戦略が素晴らしい点は「(ある程度リスクを抑えながら)市場平均以上のリターンを狙える」ということではありませんw

インデックス投資だけだとつまらないので少しだけアクティブな運用をして投資を楽しむ☆

これこそが、コア・サテライト戦略の真骨頂だと富松は考えますw

富松
富松

インデックス投資 + 長期投資は最適解なんだけど退屈なんだよねw

サテライト部分に何を配置するか

コアにS&P500等のインデックスに連動したETFを配置するのは鉄板として、サテライトに何を配置するかは完全にお好みですね。

コロナによって勝者となったハイテクセクタに投資するETFや、個別銘柄(アマゾン、アップル、マイクロソフト等)に投資するもよし、出遅れている高配当銘柄に投資するもよし、サテライトの一つとしてレバレッジETF(TECL等)に投資するのも面白いかもしれません。

よくネットを見ているとコア・サテライト戦略でサテライトに配置するのはアクティブ投信を勧める記事を多く見かけますが、そもそもアクティブ投信は

  • 運用額が小さい(=強制償還される可能性が高い)
  • 高経費率(購入時手数料までかかる商品もあり、手数料負けする可能性が高い)
  • どういう基準で運用しているか不透明(「乗る」タイミングと「降りる」タイミングの判断が難しい)
  • 中~長期では結局インデックス(市場平均)には勝てない

というデメリットが満載であるため、お金を失う事で喜びを感じる人以外は買う必要はないです。

「どういう基準で運用しているか不透明」という時点で

保有していて面白くないしねw

富松
富松

経費率だけで考えると・・・

個別株<ETF<<<アクティブ投信

となっています。

個別株の場合、株を保有しているだけなら経費は掛かりません。

ETFの場合も、メジャーなETFなら経費率は0.03%~といったように、0.1%にも満たない経費率がほとんどなので気にする必要はないレベルです。

しかしながらアクティブ運用をする投資信託の場合、購入時に手数料を取りつつも、更に経費率で1%以上取るような邪悪な商品がゴロゴロあります。(運用成績によって経費率が変動するようなゴミ商品も存在するので金融庁に取り締まってほしいところですw)

また投資信託は注文発注から約定まで2~3日のタイムラグが発生するのがザラなので、タイミングを見計らった機動的な取引に向いていないという点もサテライトの対象として考えにくい理由の一つになります。

どういう戦略で運用するにせよ、内容が不透明であったり、手数料の高い金融商品はポートフォリオに組み込むべきではありません。(投資の基本というかそういうレベルの話です。)

まとめ

ポートフォリオの組み方なんてぶっちゃけ自由ですw

しかし、コア・サテライト戦略のように「コアは○○!!」と自分の中で決めておくことで、相場の波が大きく変化する中でも「ブレずに構える部分」と「柔軟に対応する部分」の境界線を引いてコントロール可能にしておくという考え方は非常に重要だと思います。

また、最適解(インデックス投資)のデメリット(つまらない)をカバーする方法としてもコア・サテライト戦略の考え方は非常に重要だと思いますw

投資は「資産が増える」と「運用していて楽しい」があってこそ長く継続できるのです。

富松
富松

投資方針,雑記

Posted by tomimatsu