【強欲は善なり】待機資金にも利を乗せろ!!

皆さんは米国株を買うための資金(ドル)や、米国株(またはETF)から貰った配当金や分配金(ドル)をそのまま証券口座に寝かせていたりしないでしょうか?

または「米国の金利が上がってきたから待機資金(ドル)も金利がついたらいいのにな・・・」と思ったことはありませんか?

米国の政策金利がゼロレベルだった時代は今は昔、昨今の金利上昇を受けて「外貨建てMMF(米ドル建)」という金融商品が旨味を増してきましたので、今回はその「外貨建てMMF」に関してお話しようと思います。

外貨建てMMFとはなんぞや?

外貨建てMMFとは「外貨で運用されるMMF(Money Market Fund)」のことで、簡単に言うと「格付けの高い短期国債や地方債、社債等で運用される投資信託」のことです。

格付けの高い債券で運用されるため、比較的リスクは低く抑えられ、リターンはその通貨の金利水準が反映されるような動きをします。

「通貨の金利水準がリターンに反映されるのなら外貨預金でいいんじゃない?」

と考える方もいると思いますが、外貨預金の場合は大きなデメリットが3つ存在します。

1つ目のデメリットは「為替差益にかかる税金が総合課税になる」です。

外貨預金で為替差益が発生した場合、その差益は雑所得扱いになり、かかる税金は総合課税となります。

総合課税となると、本業(富松はサラリーマン)の収入と合算し、累進課税で税率が最大45%(住民税と合わせると55%)まで上がってしまいます。

一方、外貨建てMMFで発生した利益に対しては申告分離課税の対象となるので20.315%(国税:15.315%+地方税:5%)固定です。

取られる税金は最小にしたいよね。

富松
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2つ目のデメリットは「外貨預金は資産保護されない」という点です。

通常の銀行預金の場合、その銀行が破綻したとしても、1,000万円まで「ペイオフ」制度によって預金が保護されますよね。

しかし、外貨預金の場合はペイオフの対象外となるため、銀行が破綻した場合は外貨預金として預けていたお金は手元に返ってきません。

一方、「外貨建てMMF」の場合は、(保管振替制度によって)証券会社の資産と投資家の資産が分別管理されているので、証券会社が破綻した場合でも投資家の資産は(上限なしで)保護されており、他の証券会社等に移管手続きが可能になります。

利回りも外貨預金より外貨建てMMFの方が高くなる傾向があります。

富松
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3つ目のデメリットは「解約タイミング」です。

外貨預金の場合、原則満期が到来するまで解約できません。(解約手数料を別途支払えば解約することも可能ですが・・・)

一方、外貨建てMMFはいつでも解約可能ですし、売買手数料もかからないので、タイミングを気にせず気軽に利用することが可能です。

必要な時にすぐ現金化できないと使いにくいですよね。

富松
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外貨建てMMFにデメリットはあるの?

無敵に思える「外貨建てMMF」にもデメリットは当然あります。

主なデメリットは2点あります。

1点目は「為替リスクが存在する」という点です。

これは米国株投資をしている人は既に背負っているリスクかもしれませんが、富松の推奨する運用方針が前提となるのであれば、ほぼほぼ無視できるリスクです。

富松は米国株(&米国ETF)購入のためにドル転した現金や、(再投資まで待機している)配当金として受け取ったドルで「外貨建てMMF(米ドル建)」を購入することを推奨しているので、(そもそも円に戻さず、最終的にドルとして使うための現金なので)為替リスクは考えなくていいと思っています。

2点目は「元本割れリスクが存在する」という点です。

一応、日本国内で販売されている外貨建てMMF(米ドル建)」で元本割れを起こしたMMFはありません。

ですが、外貨預金と違い、元本割れが発生する可能性はゼロではないことを留意しておくべきですね。

通常、「外貨建てMMF」が元本割れを起こしそうになった場合、回避策としてMMF運用母体による「資産買取」や「資本注入」によって回避可能ではあるのですが、MMF運用母体の信用力や資金力の低下によって、これらの回避策が実行できない可能性というのもあります。(レアなケースだとは思いますが。)

過去に元本割れを起こしたケースだと2008年に米国のリザーブ社が発行している「リザーブ・プライマリー・ファンド」というMMFが、(かの有名な)破綻したリーマンブラザーズの債券を抱えており、回避策を実施しようとしたものの資金力が乏しく、元本割れ回避に至らなかったというものがあります。

しかし、日本国内では上記例のような「聞いたこともない機関が発行するMMFを個人が購入する」というケース自体がまず起こりえないので(リスクさえ認識しておけば)さほど気にする必要はないかと思っています。

日本国内の証券会社で購入可能な「外貨建てMMF(米ドル建)」は大手が運用母体なのでリスクの高いものではないと思います。

富松
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強欲なるものこそ道を開く

待機資金のドル通貨をそのまま寝かせるのではなく、「外貨建てMMF(米ドル建)」を購入することで待機資金さえも働かせるということが可能になります。

SBI証券でも以下の図のような運用を紹介しており、米国株投資をする人であれば検討の余地のある手法かなと考えています。

出典:SBI証券より

ちなみにSBI証券で外貨建てMMFを購入しようとした時にどこが購入用のページなのか一瞬迷ったので、購入方法(入口まで)をご紹介致します。

まずは「投信」⇒「外貨建MMF」です。(ここが分かりにくかったw)
お好みの商品を選択します。

円高になったタイミングで纏めてドル転したものの、米国株の購入タイミングまでそのまま寝かせてしまうようなケースでは、(現状の利回りの)外貨建てMMF(米ドル建)が有効に機能すると思います。

寝ている現金はなるべく働かせてお金を稼いでもらいましょう☆

富松
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投資方針,雑記

Posted by tomimatsu