損切についてどう考えるか?
損切とは
それは「含み損が生じている投資商品を見切り売りして損失額を確定すること」です。
株でいうと、株価が下落したまま、今後復活することが見込めない銘柄に対して、「これ以上の下落で損失が膨らむことを回避するために売ってしまう」行為になります。
S&P500のようなインデックス投資をメインにしている人にとっては無縁の話かもしれませんが、個別株に投資している人にとっては常に想定しておくべき話かと思います。
この損切という行為は「基準」や、「やり方」に正解が無いため、多くの投資家の頭を抱えさせる課題の一つでもあります。
いくら長期投資といっても「資産を最大化させる」というミッションに取り組む以上、状況によっては保有している銘柄を手放さなければならない日がやってくるかもしれないので、今回は「損切」に関して記載しようと思います。
損切の基準をどうするか?
様々な投資手法の本や情報を見ると、「買値から○○%下落した時点で一旦損切する」みたいな話を多く目にします。
凄くシンプルで、誰でも簡単に採用できる明瞭な基準だとは思います。
でも(10年、20年と)長期投資する場合、本当にこれが最適な損切基準となりうるでしょうか?
長期投資は「様々な企業」が「様々な戦略」で「様々な商品やサービス」を提供するという「人間の経済活動そのもの」に対して投資をする行為と言っても過言ではないので、「株価という数字だけで判断する」という所作は富松にとって納得できないことが多く、受け入れ難い感じです。
富松は損切するのか?
しますw(きっぱり)
でもそれは「株価が○○%下がったから」という基準ではないですね。
(株価の下落率を損切の基準とする場合、「○○%」という数値の根拠を考え始めなければいけなくなりますから面倒くさいww)
富松にとっても損切は難しい問題だと考えています。
難しいからこそ、解決のアプローチはシンプルに行きたいと考えます。
富松の損切基準は「その銘柄に期待していた企業経営が富松の期待から外れたら損切する」になります。
その企業に投資した理由を思い出せ!!
例えば、富松はコカ・コーラ(KO)に投資しています。
最初にコカ・コーラ(KO)に投資しよう(投資したい!)と考えた理由は大体以下の内容です。
- 株主還元(自社株買い、増配)に積極的な歴史がある
- ワイド・モートな企業(ブランドの優位性、規模の優位性、コストの優位性等々)という事実がある
- シンプルなビジネスモデル
- 先進国では炭酸離れと言われているが、(発展途上国をはじめとする)世界全体の所得レベルが年々、上がってきており、これまで以上にコカ・コーラを手にできる人たちが増えてきてるためまだまだ成長性が見込める。
上記の理由で富松が生きている間は莫大な利益を生み出し続ける優良企業だと考えられるからです。
逆にいうと投資理由から外れるような経営がなされる場合は、(当然株価は下落するでしょうが、)仮に株価が上昇していても売却します。
「その銘柄に投資した理由」ってのはすごく大事だから、忘れっぽい人はメモを残すか、個別銘柄ではなくETFに投資したほうが無難な気がするww
まとめ
投資家にとって「株価の下落」とは
- 株を売却する(これ以上の損失を回避するために売ってサヨナラしてしまう)
- 株を買い増しする(持株数を増やす&平均購入価格を引き下げる)
という分岐点に立たされる事を意味します。
判断を間違えば、大きな利益を手にする機会を失ったり、大きな損失を抱えることになります。
しかし、「判断」は精密でなければいけないわけではありません。
長期投資であれば尚の事「大体の方角が合ってればOK」だと思います。
そして「大体の方角」は「自分がその銘柄に投資をした理由」が決めるため、そもそも株を「売る」判断が重要なのではなく、株を「買う」時の判断がとても重要であることが分かると思います。
孫子の兵法でも「戦いは始まる前に大体勝敗が決している」って書いてあったなぁ
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