インフレは手羽先の味
富松は手羽先が好きです。
小学生の頃、おやつ替わりに近所の焼鳥屋で手羽先をたまに買い食いしていました。
小3の頃、この手羽先は一本30円でしたが、
小4のある日、この手羽先の値段は40円にあがったのです。
富松少年にとって初めての衝撃でした。
「普段買っているものの値段が上がった」という事実が。
~ それから時は流れ ~
富松は現在、中年サラリーマン。
今でもその焼鳥屋の手羽先を買ったりしています。
手羽先の価格は一本80円。
小3の時であれば、100円で3本買えたのに
今は100円で1本しか買うことができない。
手羽先を基準に考えると、確実にお金の価値が下がってることがわかります。
インフレって事です。
インフレ自体、適正なレートで推移するのであれば怖い事ではなく、むしろ経済にとっては好ましい事です。
日本のインフレ率は約0.7%とアメリカと比較すると緩やかな感じで、
一般的には物価上昇と共に労働者の収入も上がるので現役サラリーマンは心配することはない・・・と言いたいところですが
日本のサラリーマンに限っては、平均年収がまったくインフレにはついていけてないのです。
平均年収が上がらない事(+税金や保険料の増加)とインフレの効果により、サラリーマンは昔より貧しくなっているといえます。
でも普段生活している分にはそこまでインフレの影響を感じにくいのはなぜか?
それはバブル崩壊後から日本の景気が回復せず、消費者はより安く(コスパの良い)商品を求めるようになったため、企業もその声を無視できず価格転嫁を極力避けてきたからです。
ただし、価格が上げられない分のしわ寄せは「商品の内容量の減少」という形で取られています。 (ポテトチップスをはじめとするお菓子なんかで有名な話ですね)
これを「ステルスインフレ」というらしいです。
最近ではこれも限界となり、各社価格転嫁に踏み切りだしています。
結局、インフレは目に見えにくい形で確実に進行していたのです。
今は現役サラリーマンで稼いでいるけど、 引退した後の事を考えると一刻も早く「資産にお金を稼いでもらう状態」にならなければと深く思いますね。
これからも手羽先を食べ続けるために・・・。
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