【銘柄分析】VISA(V)

2019年6月28日

クレジットカードといえば真っ先に思いつくほどの有名な世界一の決済ネットワーク会社。

その名はVISA。

1958年にバンク・オブ・アメリカの設立したカード会社がルーツで、VISAのブランド名は「Value International Service Association」の略になります。

基本情報

本社:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンフランシスコ

設立:1958年

ティッカー:V

セクター:情報技術

株価:171.06ドル(2019/06/26時点)

配当利回り:0.58%(2019/06/26時点)

増配は続けているものの株価の成長が早過ぎるのか、現在の配当利回りはめちゃくちゃ低いですw

企業の特徴

VISAはクレジットカードを発行しているのではなく、決済システムの運用をビジネスとしている企業です。

つまり、決済システムを他社に利用してもらうことで、決済手数料やらライセンス料を頂くというビジネスです。

実はVISAがお金を貸したりしている訳ではないので貸し倒れのリスクもないのです。(これはマスターカード(MA)も同じです。)

そのため、所属セクターも「金融」ではなく「情報技術」になります。

つまりエンドユーザー(お客様)との窓口は他社(銀行とか)になるので、大したリスクを取ることもなければ、大した設備投資をしなくても、単純に利用者が増えるだけで収益拡大ができる(手数料がガンガン入ってくる)という凄まじいビジネスモデルなのですw

補足ですが、同じカード会社でもアメリカン・エキスプレス(AXP)はカード発行や債権回収もビジネスに含まれるため、所属するセクターは「金融」になります。

富松の見ているもの

VISAの決済システムはクレジットカードだけではなく、プリペイドカードやデビットカード等も取り扱っております。

特に最近普及し始めたQRコード決済やアップルペイを始めとするキャッシュレス決済インフラとの連携で将来的にめちゃくちゃ収益が増大する成長企業だと考えています。

なぜならキャッシュレス決済の多くは、最終的にクレジットカードで決済を行うため、キャッシュレス決済が普及すればするほど手数料収入が増え、収益拡大に繋がるためです。

最近ではビザでもブロックチェーン技術の開発に手を出しており、「 Visa B2B Connect 」という 企業間の国際決済ネットワークシステムをリリースしたりと今後更に化けそうな予感がします。

Visa B2B Connectを利用すれば、国境を超えた金融機関にほぼリアルタイムで送金ができるようになり、既存の国際送金ネットワークに比べて圧倒的な早さと安さを実現できるみたいです。

まとめ

VISA(V)の株価は右肩上がり過ぎてますし、PERも高いので正直買いにくいですw

しかし、成長企業というものはそもそも現在の株価が「割高か?割安か?」の判断が難しい(PERなんてあてにならない) ものなので 、現在の株価が買い時なのかを悩むより、この企業のビジネスモデルに注目して投資判断をすべきと考えます。

VISAの場合、ビジネスモデルが素晴らしいことと、世界シェアナンバー1という典型的なワイドモートを持つ企業であること、そして何より株主還元に積極的な企業なので長期保有向きな銘柄と考えられます。

もはや生活必需品ですから

銘柄分析

Posted by tomimatsu