VOOを高配当化する方法
VOOといえばバンガード社が運用している皆さんお馴染みのETFですね。
S&P500に連動するETFなので、買って持っているだけで銘柄固有のリスクを回避しつつ、米国の市場平均リターンを享受できるという「対労力効果」で考えれば最強クラスのETFになります。
投資の神様ことウォーレン・バフェットも自身の妻にこう指示しています。
「もし自分の身に何かあった場合は資産の90%をS&P500に。残り10%を米国短期国債にしなさい。」と。
S&P500は米国企業のオールスターチームに投資するようなものなので保有資産としては鉄板です。
実際、昨今のハイテクセクターの株高も取り込みぐんぐん基準価額が上昇しております。
将来的にセクターローテーション(企業の強弱やトレンドの入れ替わり)が発生しても勝手に組み換えをしてくれますし「非の打ちどころが無い金融商品」といっても過言ではないでしょう。
さてこのVOOですが、分配金の利回りは常に基準価額の1%あたりをウロウロしているので投資している人の多くは将来の値上がり益(キャピタルゲイン)を目的としている人が多いと思います。
実際に富松も10年、20年後のキャピタルゲインを目的に投資しておりますが、配当金大好き人間である富松にとってはVOOの分配金利回りは少し物足りない印象があります。
しっかり含み益になってくれているETFに対してなんという罰当たりな発言かw
しかし、その認識は「とある条件下」では間違っていたのでした・・・。
VOOの運用成績から答えを導く
さて、以下に過去(2011年~2019年)におけるVOOの基準価額と分配金の推移を表にしてみました。
年 | 基準価額 ($) | 年間分配金 ($) |
---|---|---|
2019年 | 295.84 | 5.571 |
2018年 | 229.64 | 4.377 |
2017年 | 245.04 | 4.368 |
2016年 | 205.16 | 4.138 |
2015年 | 187.02 | 3.931 |
2014年 | 188.47 | 3.490 |
2013年 | 169.08 | 2.011 |
2012年(※1) | 130.42 | 1.418 |
2011年(※1) | 114.92 | 1.186 |
まず目につくのが基準価額の推移です。
8年で114$ → 295$ なので2.5倍に上昇しております。
執筆時点の基準価額は321$なのでもうすぐ3倍に達する感じです。
S&P500は「市場平均」と言われますが、そもそも構成銘柄が「米国経済どころか世界経済をも牽引するモンスター級の銘柄群」なのでパフォーマンスが凄すぎることが分かりますw
モンスター達の平均は
やっぱりモンスターだったということw
次に分配金に着目してみましょう。
2011年当初は基準価額に対する分配金利回りは1.03%と昔と今とで大して変わらない印象ですね。
しかし、分配金は年々増加しており2019年には2011年当初の約5倍の分配金額になっていることが分かります。
実際に2011年に購入したVOOの2019年時点の分配金利回りを計算してみると・・・
5.571 ÷ 114.92 × 100 = 4.85%
なんだと!!
脅威の高配当利回りじゃないか!!
値上がり益(キャピタルゲイン)を稼ぎつつも、高配当(インカムゲイン)を生み出す正にモンスターが完成してしまいましたw
つまり重要なのは時間なんです。
これは特殊な話をしているわけではなく、極めて常識的なお話です。
植物だって「水」と「日光」と「空気」だけでは成長しません。
そこに「時間」という根源的な要素が加わることではじめて成長するのです。
VOOは「S&P500というベンチマークに基づく分散」、「低コスト」という要素が揃っています。
後は「時間」の要素を足して(ほったらかして)おけば将来の資産形成にとって大きな役割を果たすことが分かると思います。
おまけ(VYMをほったらかしてみようぜ!)
さてさて分配金利回りの低いVOOでも時間をかければ高配当化するということは、元々高配当のETFに時間をかけたら一体どうなってしまうんでしょうかww
ということでVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の基準価額と分配金推移も以下の表にしてみました。
ドキドキが止まらないww
年 | 基準価額 ($) | 年間分配金 ($) |
---|---|---|
2019年 | 93.43 | 2.842 |
2018年 | 77.99 | 2.649 |
2017年 | 85.63 | 2.401 |
2016年 | 75.77 | 2.206 |
2015年 | 66.75 | 2.149 |
2014年 | 68.75 | 1.908 |
2013年 | 62.32 | 1.749 |
2012年 | 49.38 | 1.593 |
2011年 | 45.26 | 1.327 |
2011年にVYMを購入し、2019年まで保有した場合の分配金利回りは・・・
2.842 ÷ 45.26 × 100 = 6.28%
素晴らしい!!!
ETFは個別銘柄の集合体みたいなものなので、個別銘柄固有のリスク(倒産とか)はありません。
まさに一度買ったら永遠に保有し続ければ時間の経過と共に勝手に成長してくれるので、富松はこれからもETFを買い続けようと思います。
実は「VOOだけをひたすら買い続ける」というシンプルな戦略がかなり強いと思うww
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