【書評】FACTFULNESS
人間は先入観や過去の印象で物事を見がちです。
富松もとっさの判断を要する場面では、「過去の経験や知識」を元に動くことがよくあります。
こういった事象は生物の本能として当たり前の事なのですが、判断の材料となる「過去の経験や知識」が古くなっていたら・・・。
この本は、「我々が持っている世界に対するイメージが、実は古くて誤っている」という事を最新のデータと照らし合わせながら丁寧に説明してくれています。
最初に「世界の状況に関する10の問題」が三択形式で出題されますが、「この問題に対する世界中の人達の平均正解率がチンパンジーより低い」というところから話が展開されていきます。(チンパンジーは考えないので三択問題なら平均正解率は33%に収束するという前提です。)
特に引っ掛け問題ではなく、世界の状態(事実)に関する問題なんですが、インテリジェンスの高い人ほど古い情報を元に答えを導きだそうとするので正解率が下がるとのこと。
富松もチンパンジーに負けましたw
この本を読むと、各種のデータより「世界の状況はだんだん良くなっている」ことがわかります。
普段、悪いニュースばかりが報道される影響で、世界に対してネガティブなイメージを持っている人には朗報です。
世界は過去と比べ確実に良くなっています。また、悪い部分もだんだん改善されつつあります。だからそんなに悲観しないで。
って言われているようで、少し気が楽になりますねw
また、物事を見る上で
「自分が持つ情報のアップデートが必要」という事実と
「提示されている情報の見方を様々な角度で考える必要がある」ということに気付かされます。
以下に「FACTFULNESS」の大まかなルールを紹介します。
- 大半の人がどこにいるかを探そう
- 悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう
- 直線はいつかは曲がることを知ろう
- リスクを計算しよう
- 数字を比較しよう
- 分類を疑おう
- ゆっくりとした変化でも変化していることを心に留めよう
- ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう
- 誰かを責めても問題は解決しないと肝に銘じよう
- 小さな一歩を重ねよう
社会人は必読の一冊だと思います。
年配の人のリアクションも気になるので富松の両親にも読ませようかなw
本の帯にも書いてありますが、ビル・ゲイツは希望する大卒生全員にこの本をプレゼントしたらしいです。
社会に羽ばたく若者に知識のプレゼントとは、中々粋な計らいですなぁ。。
読み終えて
この本のコンセプトと全然関係ありませんが、
昨今「炭酸離れ」が指摘されて不人気のコカ・コーラ(KO)株を今後も強気に買い増ししようと思いました。
なぜかは本を読めば分かると思いますw
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