【売買記録 2024年2月】富松はオルカンには投資しません
最近、米国株は絶好調ですね。
富松の資産もモリモリ成長しているのでこのまま行っちゃってほしいですww
まぁ大抵○○ショックみたいなのが来て、バーゲンセールになるんでしょうけどww
2月のお買い上げ
SBI・V・S&P500インデックスファンド × 10万円
バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)× 5口(約定単価:115.41ドル)
外貨建MMF(ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド)×10.80ドル(口数)
今更ですが、インデックスファンドに機械的に積み立てる行為って(投資という観点から)面白味に欠けますねw
富松がオルカンに投資しない理由
新Nisaが開始されてから全世界に投資する商品(通称:オルカン)が人気で、またその商品を勧める情報が溢れています。
米国だけでなく、日本も含めた世界各国への投資をまとめてするということで以下のメリットを全面に押し出しています。
- 全世界に投資をしておけば悩まなくて済む。
- 米国で○○ショック(または戦争リスク)があった場合、全世界に分散投資している方が下落を抑えられる。
- 現状は米国企業の成長が凄まじいが、他国の企業が追い抜く可能性があった場合にカバーできる。
言っていることは「それっぽい」ですが、実際にそのような効果があるのでしょうか?
ちょっと過去のデータを元に検証しようと思います。
オルカンのベンチマークの指数は主に「MSCI オールカントリーワールドインデックス」と「FTSE オールワールドインデックス」があります。(対応するETFはそれぞれ「ACWI」と「VT」です。)
この2つのインデックスに対応するETFとS&P500に対応するETF(VOO)を元に確認してみます。
使用するツールはお馴染みの「Portfolio Visualizer」です。
検証結果は以下となり、赤の「ACWI」と黄の「VT」はほぼ一緒です。(=どのオルカンも大体同じパフォーマンスです。)
まず1点目の「全世界に投資をしておけば悩まなくて済む。」という点なのですが、「何に投資をすればよいか?」という点は悩まなくても済むかもしれませんね。
ただし、S&P500といった(ニュースでもちょいちょい出てくるレベルの)メジャーな指数で儲ける人が大量に現れる中で「果たしてこの先もオルカンに投資し続けていていいのだろうか?」という新たな悩みが出てくる可能性は高いと考えられます。
2点目の「米国で○○ショック(または戦争リスク)があった場合、全世界に分散投資している方が下落を抑えられる。」という点ですが、これは実際にはそうなりません。
「Portfolio Visualizer」で下落率の確認をすると以下のようになっており、下落を抑えるどころか悪化しているという事実があります。(=なんのクッションにもなっていない。)
青のVOO(S&P500)よりも、オルカンETFの方が下落幅が大きいことが分かります。
よく「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」という投資格言がありますが、日本に限らず、米国以外の株式市場というのは米国より暴落耐性が低く、且つ暴落からの回復速度も遅いので米国発の○○ショックが起こった場合、米国以上にダメージを受ける国が多く存在ます。
なので「分散することでショックを和らげる」という期待は叶わず、むしろ「分散したがために被害が拡大する」ということがデータから分かると思います。
また戦争リスクに関しては、「米国が戦争に巻き込まれる確率」と、「米国以外のどこかが戦争に巻き込まれる確率」を単純に考えると分散させることで事故る確率は上がってしまうことは言うまでもありません。
本当に分散を考えるなら、国ではなくセクターを意識した分散が必要になると思っています。
3点目の「現状は米国企業の成長が凄まじいが、他国の企業が追い抜く可能性があった場合にカバーできる。」という点に関してですが、現状オルカンの投資国割合(上位10か国)は以下の通りになっています。
国 | 組入割合 |
---|---|
アメリカ | 62.7% |
日本 | 5.6% |
イギリス | 3.5% |
フランス | 2.8% |
カナダ | 2.8% |
スイス | 2.3% |
ドイツ | 2.0% |
オーストラリア | 1.7% |
インド | 1.7% |
台湾 | 1.5% |
米国以外の国はせいぜい数%の組入割合なので、とある国のとある企業が急成長したところで、オルカン全体に及ぼす影響はほとんどありません。(=誤差レベル)
米国以外の国がオルカンの指数を牽引するためには、以下の条件を両方満たす必要があります。
- その国の株式市場全体の時価総額が米国を超える(=オルカンの組入割合を増やす)
- GAFAMのような株式市場を牽引するような企業(産業)が誕生する。
単純にその国が経済成長するだけではダメです。
経済成長するだけでは、結局iPhoneを買い、マクドナルドでハンバーガーを食べ、コーラを飲み、VISAでカード決済し、家でNetflixやYouTube見て、Amazonで買い物をしてしまうので、引き上がった経済力は米国に吸収されるだけですww
世界を席巻するような企業がバンバン誕生しないといけません☆
というような事象が(今後20~30年で)米国以外で発生しうるのか?と考えると確率ゼロではないでしょうがメチャメチャ低いと考えています。
もしそんな状況になるのであれば、その状況を確認してから乗り換えするなり、買い増ししても全然遅くないですからね。
言い方は悪いですが、富松はお金を稼ぐために投資をしています。
そして分散投資をすること自体は何も間違っていないです。
しかし、分散することで「何を失って、何を手に入れたか」を考えた時、失うものが多ければ、その選択は目的に対して適切ではない事に気付くと思います。
オルカンへの投資は良いのですが、投資対象の性質を良く理解し、納得した上で投資をしましょうね☆
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