株主優待という名のトラップ
富松は株主優待が好きでした。かつては。
でも投資の基本を理解すればするほど「株主優待」は誰も得しない誤魔化しみたいな文化だということに気付きました。
「株主優待」という形の株主還元は日本独特の文化みたいなものです。
今は桐谷さんの存在で注目されていますが、株主優待を目的に株を買うのは危険です。
企業が利益を上げ、その利益を直接株主に還元しようとする場合、「自社株買い」で市場に出回る株の数を減らして1株の価値を上げるか、「配当金」としてキャッシュを支払うのが一般的です。
この「自社株買い」も「配当金」も源泉となるのは、企業がビジネスによって得た利益です。(あたりまえだけど)
でも株主優待の場合、多くは利益を源泉としなくても生成できてしまう。(優待券を印刷する、製品を直接配る等)
だから外部から見て「その企業はちゃんとキャッシュを稼いでいるか?」が分かりにくくなる。
例えば外食産業でよくある食事券や、食品系では商品そのものが株主優待になってたりしますが
この株主優待の源泉がどこから来ているか想像すると、それはその企業が未来に得るはずだった利益からきているように思えます。
例をあげると「すかいらーくHD(3197)」は株主優待として食事券を配布していますが、みんなこの株主優待で食事するものだから企業の営業利益自体はだんだん減ってきています。(まさに得るべき利益を先に株主優待として配っちゃっている)
業績悪化に伴い 「すかいらーくHD(3197)」は 減配(現金での還元を減らす)を発表しましたが、株主優待の条件は据え置くとのことで株価は意外と堅調に推移していますw
みんなどんだけ食事券(有効期限付き)欲しいんだよw
現金(有効期限なし)もらって色んなレストランで好きなもの食べたり、株を買い増したりした方がよくないか?
ここの株のホルダーではないですが、このまま優待を維持できるのかは少し気になりますねw
一方、株主優待のメリットは「課税の対象とならない」という点がありますが、デメリットに比べれば割とどうでもいい要素ですねw
せっかく汗水たらして稼いだキャッシュを投資してるんだから、リターンはキャッシュ(配当金)でもらいましょう。
そしてそのキャッシュで再投資するんです。
「お金がお金を生み、そのお金がまたお金を生む」ってすごいことなんです。
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