株価変動リスクとの向き合い方
米国市場は絶好調ですね。
S&P500も最高値を更新する日が多く、ほとんどの人が利益を出せている相場になっています。
さて、絶好調の時ほど自分の(抱える資産に対する)リスク許容度を確認すべきだと富松は考えます。
もしも暴落が起きて自分の資産評価額が1/3になったら
現在、株式市場は(実態はともかく)絶好調の状況です。
この機会を逃すまいと、自分の資金の多くを米国株式資産に振り向けている人は少なくないと思います。
しかし、「絶好調の期間」というのは永続するものではありません。
仮に明日にでも暴落が起き、自分の株式資産評価額が1/3に減ってしまった場合、自分がどう考え、どう行動するかを事前にシミュレーションしておく必要があると思います。
富松の場合、「生活防衛資金」という形で投資用資金とは別に日々の生活の中で「万が一」に備えた資金を用意しているので、株式資産評価額が1/3に減ろうが1/10に減ろうが富松の生活そのものには影響を及ぼさないようにしており、暴落時に「狼狽して資産を売却する」という愚行をしなくて済むようにしています。
また、暴落時買付準備金も別で用意してあることで、「自分の資産評価額が減る」という最悪の機会を「割安で保有資産数を増やす」最高の機会に変えることも可能にしています。
もし、自分の生活資金も含めたキャッシュをフルで株式投資に突っ込んでいたら不安で夜も眠れなくなることでしょうw
つまり、役割に応じたキャッシュポジションを準備しておくことで心理的に余裕が生まれ、冷静な判断が可能になるということです。
景気や株価は振り子のようなもの
株価というものは、「上がり過ぎたものは下がり、下がり過ぎたものは上がる」という動きを繰り返す性質を持っています。
証券市場における地合いの動きは、振り子の振動によく似ている。
振り子の軌道の中心点は「平均的な」位置と呼ぶにふさわしいが、実際にその場所に振り子がある時間はほんの一瞬である。
そもそも振り子は軌道の一端からもう一端へとほぼ休みなく揺れ動いている。
そして一端に近づけば、遅かれ早かれ中心点に向かってまた動きが反転することは避けられない。
実のところ、一端に向かう動きこそが、もう一端へ揺れ戻るためのエネルギーを生み出すのだ。
投資の世界でも、市場は
・陶酔感と沈滞感の間を
・好材料への歓喜と悪材料に対する強迫観念の間を
・そして過大評価と過小評価の間を
振り子のように揺れ動いている。
こうした振動は投資の世界に見られるきわめて確かな特徴の一つである。
そして投資家の心理は振り子の「幸せな中心点」よりも、両端に長く位置するように見える。
ハワード・マークス著「投資で一番大切な20の教え」より
富松の投資活動は20年程度の長期投資を前提とし、毎月買付を行っています。
それは(米国株式市場における)上記の「幸せな中心点(=フェアバリュー)」が時間の経過と共に成長し続けると信じているからです。
しかし、きっと20年の間にはコロナショックの時のような暴落がまた発生し、それは避けられないことも理解しています。
投資期間が長ければ長くなるほど積み立てた資産額が大きくなるため、暴落時のダメージも当然大きくなることでしょう。
そんな時でも冷静に対応できるように、株式資産とキャッシュポジションの割合に関しては「自分が心地よく投資活動を継続できる」レベルであるかを(絶好調の時ほど)確認すべきかと考えています。
暴落前に逃げるという無理な戦略は捨てる
よく「暴落前の絶好調のタイミングで利益確定しておいて、暴落時に改めて株を買えばもっと儲かる」と考える人がいます。(そしてそれを実践しようとする人もいます。)
が、そんなに都合よく予想というものは当たらず、大抵の場合「本当に大きな利益が得られる瞬間に株を保有していない」という残念な状況に陥る可能性の方が高いのです。
超能力者じゃないので、未来を見ることはできませんw
フィデリティという運用会社が発表した「2003年~2013年で運用成績の良かった人の属性」によると
1位:亡くなった人
2位:運用しているのを忘れている人
というデータが示す通り、「売らずに持ち続ける人(=市場に居座り続ける人)」こそが、「絶好のタイミングを取りこぼすことがない」という事実があるように、タイミングを狙って売ったり買ったりする投資というのは富松には向かない戦略だと思います。
(高いリスクを負って)短期間で爆益を出す事を目的にしているのではなく、(リスクを抑えつつ)20年後に気持ちよく労働者をリタイアできればいいと思っています☆
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