貸株のメリット・デメリットを考えてみる

2020年3月9日

貸株とは

「貸株」とは文字通り、投資家が証券会社に対して「株を貸す」行為になります。

投資家は証券会社に株を貸すことによって金利を得られるということが、「貸株」のメリットとなります。

投資家が貸株で得られる金利は変動します。(執筆時点ではSBI証券で年間0.3%程度です。)

利回り自体はかなり小さいですが、長期保有する銘柄の場合、インカムゲイン(配当収益)を加速させるために利用する人もいらっしゃると思います。

貸株のデメリット

投資家が証券会社で購入した株やETF等の資産は、証券会社の資産とは切り離して管理することで、仮に証券会社が破綻した場合でも、投資家の資産は守られるようになっています。

(そうするように金融商品取引法で定められています。 )

という前提があるので・・・

貸株のデメリットの本質はズバリ!!

貸株中は資産の名義が証券会社に変わる&無担保の貸借契約

貸株中は株やETFの名義が証券会社の変わってしまうため、基本的に配当金や分配金は受け取れません。

ただし、各証券会社独自の仕組みで「配当金相当額の支払い」を証券会社から受け取ることができるため、一見損の無いような仕組みになっています

しかし、「配当金」と「配当金相当額の支払い」は全く別物の収入になるので注意が必要です。

配当金は「配当所得」なので総合課税か申告分離課税の選択ができますが、「配当金相当額の支払い」は雑所得扱いになるため、総合課税一択になります。(投資による収入を会社バレしたくないサラリーマンにとっては総合課税は超デメリットですw)

また、「外国税額控除」といって、外国で課税された税金を取り戻す(還付してもらう)申告も「配当金相当額の支払い」ではできません。

更にキツいのが「配当金相当額の支払い」では損益通算の対象外となってしまうので、これができないと俗に言う「損出し」という「含み損の銘柄を一度売って、買い戻す事で損失を確定させ、(損益通算によって)配当金やその他銘柄の売却益にかかる税金を減らす」という行為が封じられる事になりますからね。

貸株中に証券会社が破綻したら貸してる株はどうなるのか?

デメリットとして前述しましたが「無担保の貸借契約」なので誰も保証してくれないと考えてください。

これは受け取れる金利(0.X%)に対してかなりデカいデメリットだと思いますw

長年積み上げてきた資産が「証券会社の破たんで全部なくなりました」とか発狂するレベルの事案ですよね。(=富松的には耐えきれませんw)

貸した株は何に使われているのか?

貸株によって証券会社に貸し出された株やETFは信用取引(=空売り)に利用されます。

つまり、手元に現物の株を持っていない投資家が証券会社から株を借りて売り注文をして、株価が下がったら買い戻しをすることで利益を得るっていうアレですw

そもそも「株を買う」という行為はその企業の未来が明るいことを信じて投資する行為なので、「株を貸す」という行為は「空売りの材料にしてもらう」こととなり、「株を買う」目的と相反します。

金利は貰えるものの、貸株の本質を考えると「何がしたいの?w」って思ってしまうw

富松
富松

まとめ

貸株は長期保有している株に対する「インカム増加の手段」と安易に捉えるのは危険だと思います。

自分自身が「投資する理由」と「貸株」という制度の仕組みをよく理解した上で利用しましょう。

自分の大切な資産を守れるのは自分だけです☆

富松
富松

投資方針,雑記

Posted by tomimatsu