【書評】いま君に伝えたいお金の話
この本は「物言う株主」で一躍有名になった投資家の村上世彰さんの著書になります。
この方、企業価値を高めるために積極的に株主提案したり、株主を軽視する企業経営陣を株主総会で批判したりと、本来株主としてあるべき姿勢とド正論をメディアで示されていたのが印象深いです。
そんな村上さんが
すごく分かりやすい言葉で「お金の本質的な話」を説明していくのがこの本の内容になります。
タイトルから察しがつきますが、
この本は我々大人世代に対して書かれたいわゆる「投資・金融」本というより、自分の子や若い世代に向けて書かれている事が読んでいても伝わりました。
例えば商品の価格決定と需給の関係を説明するパートでも「なぜおいしくないサンマが高いのか?」といった例で分かりやすく説明しています。
また、分かりやすく書かれているだけではなく、お金に対しての向き合い方や、生き方(仕事)の話など、大人でも考えさせられる話題が満載なので、まだ選択肢の多い若い人にこそ触れてほしい本です。
お金って皆欲しがっているけど、お金の本質を勉強する機会は普段生活している中では訪れません。(学校でも教えないし)
自分で気づいて学ぶか、子供の頃から金融リテラシーの高い親を通じて学ぶ(=代々お金持ちの家系)かのどちらかではないでしょうか?
前者は気づいても面倒くさがって学ばなかったり、後者はそもそもレアケースだったりで、日本人の金融リテラシーが中々上がらない由縁でもあります。
そんな状況に一石を投じる一冊だと思います。
特に 小学校(高学年)以上の学生や、お子さんをお持ちの方にオススメします。
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