【書評】ブレイン・プログラミング
皆さんは「思考は現実化する」とか「引き寄せの法則」といった言葉や書籍を聞いたことがあるでしょうか?
簡単に言うと「強く願うとその願いが叶うように話が進む」といったお話で、うさん臭さが全開(ファンタジーかよw)の響きがしますよね。
今回、ご紹介する書籍は「強く願うとその願いが叶うように話が進む」という事象は「脳科学に基づいて考えた場合、間違った話ではなく、むしろそれをコントロールしてみようぜ!」という内容の書籍になります。
本書は「話を聞かない男、地図が読めない女」という著書で有名なアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻による著書になります。
読むと実体験に当てはまることが多くて理解しやすかったです☆
脳の中にいる凄いヤツ
人間(哺乳類)の脳には網様体賦活系(RAS:Reticular Activating System)という神経(網様体)の集まりが(脳幹の中に)あります。
このRASは人間が生きていく上で、かなり重要な役割を担っているのです。
普段、当たり前のように(無意識的に)していることってありますよね。
- 眠ったり、目覚めたりする
- 呼吸をする
- 心臓が一定間隔で動く
- おなかが減って、何か食べたいと考える
こういった生きていく上で必要な(無意識的な)活動はRASが制御しています。
また、RASは(嗅覚以外の)感覚器官と脊髄を経由して繋がっているため、外部から入る情報のコントロール(フィルタリング)も担っています。
- 何に注意を向けさせるか
- どの情報をカットして脳に届かなくするか
- 注意すべき情報の優先順位付け
つまり、RASは脳(意識)と感覚器官(無意識)の中継役として存在し、活動しているのです。
ちなみにRASが傷つくと(中継役がいなくなるので)昏睡状態になっちゃうらしいです。
RASを最大限利用しよう
皆さんには、こんな経験があったりしますでしょうか?
- 欲しいと思った車をやたらと見かけるようになる(路上、駐車場、テレビ等々)
- 騒がしい空港のターミナルでも自分の搭乗機番号のアナウンスに反応する(病院内での呼び出しも同じ)
- クタクタに疲れて、騒音の中で眠っている状態でも、自分の子供の泣き声に反応して目が覚める
これ全部RASの仕業ですねw
RASはその人にとっての良し悪しは関係なく、その人の気になっている事、注意したいと考えている外部情報を優先的に拾って脳に届けようとする機能があります。
つまり、望む事を考え続けると「望む結果に結びつきそうな情報」を知覚しやすくなり、望まないことを考え続けると「望まない結果に結びつきそうな情報」を知覚しやすくなるってことです。
「引き寄せの法則」の根源的な事象がここにあるわけです。
富松の実体験
実は富松は妻と結婚すると決めてから、経済的な面で少しだけ不安がありました。
年金は減り続け、税金は増え続けるという状況下であり、「結婚は墓場」だとか「お金の問題で不仲になった」といったようなネタ話も流れる中で、(経済的な理由で)将来、妻を幸せにできるのだろうかという不安ですね。
ちなみにこの時点で書籍「金持ち父さん貧乏父さん」に出てくるような「ポケットにお金を入れてくれるのが資産、ポケットからお金を奪っていくのが負債」という考え方や、「資産を増やすためにはお金を働かせないといけない」という感覚は既に持っており、日本株への投資やFX取引等は一通りやってましたが、実際「株で資産形成とかギャンブルすぎて無理だろ」という印象しかなかったです。
30年以上も最高値更新できない日本株(日経平均)のパフォーマンスがクソすぎて「そんな理論通りにいくかよ!」という考えでしたw
ただ、現状の不安を払拭したいと強く思っていたからか「米国株投資」や「配当金再投資戦略」、「S&P500インデックス」、「複利」といったキーワードをやたらと目にするようになったのは記憶に新しいです。(それが2018年の5月くらいの話で同年7月くらいから米株投資を開始することになります。)
これは別に奇跡とか幸運とかそういった話ではなく、きっとRASによる効果なんだと思います。
心から望み、考える事で、RASは無意識的に情報を拾ってきて目につくようにしてくれる
ってことです。
もし富松が「結婚をしない道(一生独身)」を選択していた場合、特に経済的な不安は無いので、いくら「米国株投資」のキーワードが目の前を横切っていたとしても、RASが切り捨てていたことでしょうw
まとめ
著書のほんの「触り」部分を紹介しましたが、人間は考え方や振る舞い方次第で進む人生が大きく変わることが本書で語られており、RASの機能を利用した「脳の設定の変え方」が分かりやすく書かれています。
世の中は「自分のコントロールが効かないもの」と「自分でコントロール可能なもの」で構成されています。
脳(RAS)を最大限利用することで、自分の人生を「望むもの」に近づけるきっかけに触れやすくなるのはその通りだと思います。
結構、多くの人に刺さりそうな書籍なので良書として紹介させていただきました。
単純に読み物としても面白いので超おススメです☆
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