テスラ(TSLA)がS&P500に組み込まれるとどうなるのか
2020年12月21日にテスラ(TSLA)がS&P500に組み込まれることが発表されてしばらく経ちますが、テスラ(TSLA)の株価は勢い衰えずにぐんぐん伸びています。
理由は単純明快です。
12月21日以降に株価がどんなに高かろうともテスラ(TSLA)を大量購入しなければならない人(インデックスファンド)がいるからです。
執筆時点のテスラ(TSLA)はPERが約1000倍となっていて超割高状態と判断できます。
【PERとは】
PER(株価収益率)とは「現在の株価」をEPS(1株あたりの純利益)で割った数字で、現在の株価が「1株あたりの純利益」の何倍なのかを示します。
つまり、この数字(PER)が高ければ「割高」、低ければ「割安」と判断できることになります。
(銘柄によって評価は大きく変わってきますが)米国株の場合、大体25~30倍くらいがフェアバリュー(割高でもなく割安でもない)と言われています。
PERは今後も成長が見込める企業に関しては多少高くてもフェアバリューと判断できたりするので、PERのみを評価することは適切ではありません。(あくまで参考として見るにとどめた方がよいでしょう。)
参考までに有名企業のPERを以下に列挙します。(執筆時点です)
アマゾン(AMZN):93倍
アップル(AAPL):38倍
マイクロソフト(MSFT):35倍
VISA(V):40倍
コカ・コーラ(KO):28倍
これを見るとテスラ(TSLA)のPER1000倍というのがいかに割高かが分かると思います。
テスラの現在価値はどれぐらい?
さて、執筆時点のテスラ(TSLA)の状況は以下の通りです。
株価:600ドル
EPS(1株あたりの純利益):0.63ドル
つまりフェアバリュー(PERが30倍くらいと想定)を算出すると
0.63(EPS) × 30(PER)= 約19ドル
となります。(安っ!!)
テスラ(TSLA)が今後、どういった成長を遂げるかわかりませんが、現時点で2千円の価値のものを6万円で買うのは投資とは言いにくいです。
しかし、12月21日以降に大量に買わざるえない人(インデックスファンド)が存在するのでマネーゲームとしては勝ちやすい取引になるだろうね。
本題:テスラ組入れでS&P500はどうなるのか?
さて12月21日にテスラ(TSLA)がS&P500に組み込まれた場合、S&P500に連動するインデックスファンドがどう動くのかを考えてみましょう。
まず、インデックスファンドはテスラ株を時価総額の加重平均になるように購入しなければなりませんが、その資金を確保するために既に保有しているS&P500銘柄を一部売却します。
各銘柄ごとの売却割合はまたまた時価総額の加重平均を元に決定されるので、組入上位(GAFAM)の銘柄ほど売却額が大きくなります。
つまり、12月21日以降はこれまでS&P500を牽引してきた優良銘柄達が一部売却され、そのお金で異常に過大評価されているテスラ(TSLA)が購入されるということになるのです。
なんかスゲー嫌なんだけどww
今後の動きを予想してみる
ここからは富松が勝手に予想した未来ですw
【12月21日以前】
テスラの株価は上がり続ける(逆にインデックスファンドからの売却を嫌気してGAFAMの利益確定売りがちょいちょい発生する)
これは既に起き始めている事象ですね
もしかしたら12月21日直前にS&P500自体が利益確定売りで大きく下げるかもしれませんね。
【12月21日以降】
各インデックスファンドがヤバい(組入れ)作業をする(GAFAM売り & テスラ(TSLA)買い)
これによりテスラ(TSLA)の株価は更に爆上げ!
それを受けて、これまでテスラ(TSLA)を個別に保有していた人たちが一気に利益確定売りに走るのでテスラ(TSLA)は暴落!!
テスラの時価総額は現時点でS&P500の中でも6位に相当するので暴落のインパクトは大きく、S&P500も大きく下がるのではないかなと勝手に考えています。
S&P500がテスラのマネーゲームで上下するのは嫌だけど、12月21日~年始にかけてS&P500や、GAFAM等の買い場が来ると考え心を落ち着けることにしますww
まとめ
予想はしてみたものの、この通りに事が進むとも思えないので、「毎月買い増し&大きく下げるようなら更に買い増し」のスタイルは崩さずに進もうと思います。
なんかうまいことソフトランディングしてくれないかな。
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