東証システム障害から考える株式投資の基本
先日(2020/10/1)、東証の基幹システム「arrowhead」がハードウェア障害を起因とし、終日取引不能という事態を引き起こしました。
(ハードウェア障害はいいとしても、そういう事態に備えて用意していたバックアップへの切替もしくじってどうにもならなくなったというのが結構デカい問題だと思います・・・)
丸々1日取引不能という事態は前代未聞だそうで、多分担当のシステムエンジニアは数日間は吐きながら原因分析とテストを徹夜で行う事になると思われます。
富松も同業(SE)なので他人事とは思えません・・・
くれぐれも死なないように気を付けてください。
損害額が結構エグい
「たかが1日証券取引できないぐらいで大騒ぎするなよ」って思う人も多いかもしれません。
(富松も最初はそう思いましたw)
ただ、「1日の損害額」というのを改めて調べてみると意外と大きな額だったので驚いてしまいました。
まず、東証の1日あたりの売買代金は1~2兆円と結構な額になります。
普通投資家が売買する場合、売買手数料0.5%くらいを証券会社に徴収されることになるので、買い手数料(0.5%)+ 売り手数料(0.5%)の合計約1%の手数料が証券会社に入らないことになるわけです。
金額にすると1日あたり100億~200億円の損害になります。
たった1日止まっただけで凄い額の損害だなぁ・・・
逆にいうと毎日凄い額儲けているということかw
この損害が今後どう扱われるのか(補償されるのか)ちょっと気になるところです。
バフェットの名言を思い出そう
さて、丸一日証券取引ができなくなったことで、証券会社が多大な損害を被ることは前述のとおりですが、真っ当な投資家にとってはほとんどダメージがないと思われます。
なぜかって?
投資の神様ウォーレン・バフェットの名言の中にその答えはあります。
仮にこれから先10年間、株式市場が閉鎖になったとしても、喜んで保有していたいと思える株だけを買いなさい
ウォーレン・バフェット
喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきですらない
ウォーレン・バフェット
今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいい。その会社が10年、50年経っても欲しいと皆が思うものを作っているかどうかが重要だ
ウォーレン・バフェット
前述の名言の通り、(長期)投資で見るべきなのは「明日、明後日の株価」ではないはずだからです。
そもそも富松は国内株式に投資はしていないので、今回のトラブルに関しては完全に蚊帳の外でありますw
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